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「夜明け」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

「優しさ」とは?
ということに対して、誠実に向き合った映画だと勝手に解釈。

人に優しくするということはとてつもなく難しい。相手を思ってのことでも、実は自分のためだったりする。
他人に優しくするという行為に対して、自分は少しでも疑い続けなければ優しさは簡単に何かに変わる。

途中から小林薫の優しさが、押し付けがましく見えてくるあたりがこの監督凄いなぁと思った。今の光を見ていない。過去にいた慎一という息子を通して見ている。
でも小林薫自身も「俺にはお前が必要なんだ」と言い切るところにまだ誠実さは感じるが。

その様な小林薫の「一見、優しさのようなもの」に対して柳楽くんが取る行動は、一般的にはかなりアウトだ。しかし、柳楽くんは自分自身に対してかなり誠実だったと思う。小林薫の「優しさもどき」も相当やっかいだ。10人中9人は恩を仇で返しやがった!!
と、なるだろう。
優しさはやっかいだ。

もう少し、あと少し、うまく振る舞うことが出来るなら、幸せっぽくなれるはずなのに。

自分自身に限りなく誠実でいるということは、、、
ラストのあの表情は、なんだろう。これから先、柳楽くんには幸せになれるだろうか。

俳優、柳楽優弥、台詞なくてもずっと見ていれる。

あと、この監督、この画で、この台詞を登場人物に言わせるのいいなぁ、みたいなシーンがいっぱいあった。

夜明けという言葉は9割、希望の光と近いイメージを沸かせるが、この映画は、希望も、絶望も湧いてこない。
Nakanishi

Nakanishiの感想・評価

4.3
発達心理学では幼少期の愛着形成が不充分だと人間不信になるとされていますが、おそらくそれが裏テーマになっている映画。

YOUNG DAISは好意を込めて「もっと俺らを信じろよ」と投げかけますが、それは到底無理な話。そこで真一の代わりを演じるわけですが、それもうまくできず。人を信頼するには、個としての自分の存在を肯定する必要があるので、誰かの代わりじゃダメなんです。心に深い傷を負った人はいい人たち(木工所の人たち)と会うとつらいはずです。自分に価値を見出せないから、無価値な自分の面倒を見てくれる人たちが怖いのです。もう少し早く本名で呼んでもらっていたら、もしかしたらそのまま暮らしていたのかもしれないと思いました。


そんな感じで、自分なりの解釈をしながら観ることができたので最後まで集中して観れました。説明を省いて次のシーンへ進むこともあったので、想像の余地があってその点も良かったです。

そしてとにかく柳楽優弥は流石としか言いようがない。年齢不詳の出で立ちで、少年のような幼さと何かしでかしそうな不安定さを纏っており、非常に存在感があります。特に賞状を見たあとに刃を研ぐ様子は狂気に近いものを孕んでいました。包丁を持ってるときも無駄にヒヤヒヤしてしまうというか、彼には刃物を持たせちゃダメです笑
柳楽優弥以外はいい意味で平凡なんですよね。彼だけが怖い。「淵に立つ」の浅野忠信のように、何か異質なものが無理矢理紛れている感じがして、自分にとってはホラー映画でした。(結局スマホの画面割った程度だったので安心しました。)

Filmarksではあまり評価高くなくてびっくりなのですが、僕は好きでした。台詞がないシーンなんかは主人公の様子や心理をうまく描けていたと思います。他の監督が撮ったらもっとキレのある映像だったかもしれませんが、やわらかさと温度の低さが作品にピタリとはまっていたような気がします。名作!
記録。
こういう何が言いたいのか分からないの嫌い。2時間近くの尺だらだら使って何してんだよって感じ。
また邦画アレルギーが進行してしまった気がするよ。
銀幕短評(#421)

「夜明け」
2019年、日本。1時間53分。

総合評価 5点。は、かわいそうなので15点。

んーと、釈然としないですね。ちぐはぐですね。おもしろくないですね。この女性監督(の脚本)は、なにをいいたいのだろう。映画創りには 若すぎるのかなあ。

執着、固執を語りたいのか、善意、期待、希望を語りたいのか、再生を語りたいのか。おそらく それらの寄せ木細工をうつくしく語ろうとしているのだろうが、残念ながら 彼女にその力量はなかった。自己満足にとどまってしまった。

小林薫の芝居がうまいのですが、終盤の仕上がりが雑になったことは 大いに悔やまれます。沈黙の演技はむずかしいものだと あらためて感じますね。

この結末をどう解釈したら...
って思ったけど
みんなのレビューで
何となく収まった。笑


それにしても小林薫さん好きだなぁ。
ぱね

ぱねの感想・評価

3.4
是枝監督の愛弟子、広瀬奈々子さんの初監督作品。

柳楽優弥は相変わらず素晴らしい。

演出だったり脚本は是枝監督に近いものを感じたけど、ちょっとやりすぎな感じがした。

でも、これが初監督作品か。今後に期待できる監督に違いはない。
アマゾンプライムビデオで。

息子を失った父親と父親に期待されなかった息子の親子になろうとした話。

柳樂くん良い役者になりましたね。
kanko

kankoの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

淡々と進んでいく感じが良かった。日本の映画だなあと思いました。

そりゃあの中で偽りつつ生きていく事なんて出来ないでしょう。彼にとってあの場所は新たな再生への力になった場所だと思う。

小林薫演じる男は彼に失った息子を見ていたのかな。けれどもうそこに囚われから踏み出して良いと思う。

題名の「夜明け」の表す意味がそこにある様な気がする。
124.
このバッサリとしたエンディングも夜明けというタイトル的にはハッピーな方向であって欲しいです、うん。

なるべくしてなった結末。
それがわかっていても、
お互いに必要としてしまう。

正直、後味は悪いですけど。

わかっていても感情を揺さぶられたのは、
やはり演技力かなあと。

視線というか眼の演技が良かったなあ。
harunoma17

harunoma17の感想・評価

2.0
唐変木な
真面目さの彼方に。

なつかしき日本映画風 風来坊の共同体
ショーケンも田中邦衛もいない男たちは汗も匂いも官能などあるわけもなく、ただなんの意味のない地方っぽい場所で、
それなりの秘密とサスペンスと、それなりの手持ちと持続で、
存在っぽい感じと、風景っぽい描写と、やわらかな音楽で
人間を描くが、本当に歴史を知らないポストモダンのリバイバルをマジで反復する
人のよい製作者たちは、救いようのない馬鹿でしかないのは言うまでもなく、
そうなるとこのような田畑も川も地方も家もスナックも厳密に壊滅すべしと、この映画を観るものは反動的にならざるをえないだろう。
近年の、というかずっとそうなのか小林薫は日本そのものをわかりやすく表象する俳優であるが故に自堕落に何の価値もないと断言できるだろう、与えられた小手先の雰囲気を纏うことは俳優の演技ではない小劇団にでもいればいい。あまりにも中庸すぎる。
『ディストラクション・ベイビーズ』を経た後に、なぜ今さらこのようなキャラクターの柳楽優弥を見なければいけないのか、ヴァイブレータか。誰も知らないのその後?だとしても、引き継ぐにしても、なんのカウンターにもなっていない。ゲスな人間の赤裸々さが露呈するあり方は西川美和監修なのだろうか。

WOWOWの2時間ドラマサスペンスの枠で放映されていたら良かったと思う。
罪と罰組合依存ホモソーシャル、事なかれ主義千葉県映画
無知蒙昧な日本映画風をエポケーによって厚顔無恥に楽しむ感度を
死者と向き合わない人でなしと呼ぼう。
走って逃げて夜明けの海に行くってどんだけ馬鹿なんだ。
カール・バルトの著作の章題でもある「夜明け」をなめるな。
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