夜明けの作品情報・感想・評価

「夜明け」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

フィルメックスにて。ヒューマン映画。広瀬奈々子監督が脚本、監督を担当した初の長編作品。師匠が是枝裕和監督。主演のひとりに柳楽優弥氏を起用しているのが実に感慨深い。
QAで監督が、制作当時に震災があって、絆、家族の大切さなどをよく見聞きする機会があり、それらについて懐疑的に思い、光と闇を自分なりのテーマとして描きたかったと語っておられました。

川辺に倒れていた青年(柳楽優弥)を見つけた木工職人の哲郎(小林薫)。自宅で介抱し、目を覚ました青年はシンイチと名乗った。それは8年前に交通事故で亡くなった息子と同じ名前だった。
何処か自信なさげなシンイチ。人と深く関わる事を避けている様子だ。実はシンイチには人に言えない秘密があった。それとは反対に、哲郎は親身になってシンイチと関わろうとする。まるで亡き息子との溝を埋めるかの様に…。

親とは、子を持っただけでは心情的にすぐになれるものではない。そんな答えを示唆していると思えた作品だった。人は、他人なれど時を重ね、絆が出来てくると、そこに願望を重ねたくなってしまう。「〜して欲しい」「言わなくても分かるだろう」といった気持ちが自然と湧いてくる。シンイチを通して死んだ息子を見ている哲郎と、その想いに気付いて、代わりになれるほど自分は立派な人間ではないと辛くなるシンイチ。ワケありという共通項で繋がって、寝食を共にするうちに出来てくる絆と、それとは相反する感情が、一緒に混在しながらも毎日を生きなければならないという様子が、実に複雑で人間らしい。人間の感情は言葉では表せない難しい所がある。同じ経験や時間を共有したからといって、ベクトルが同じ方向に向くとは限らず、必ずしも信頼できる絆が育まれるとも限らない。
田舎町という閉鎖的な環境と、そう多くはない人間関係の中で暮らす人々にも、非順風満帆なドラマはある。人生って何だ?と模索する人もいれば、そんな事をいちいち考えてる事を下らないと思う人もいる。自身も幼少期に閉鎖的な環境で部落ルールの窮屈さを感じながら過ごした経験があるので、自然と親密にならざるを得ない人間関係の窮屈さが嫌ってほど痛感する。それを非難するつもりはない。自然と出来上がる役割みたいな型がそこには存在し、それがしっくりくるかこないかの違いで人生の視野も変化していくのだ。

正直、シナリオの展開が読めてしまうものの、それでも、構想に共感出来る部分がたくさんある作品です。人は助け合わなければ生きていけないのだが、依存すると互いをダメにする。『自分』という人生への強い信念があってこそ、どうしたいのかが分かるし、他人へも助けを求められる。
ラストシーンのシンイチが夜明けに海を見ているシーンがとても印象的だが、辛い時でもちゃんと生きられるように自分を見つめる事を大切にして欲しいというメッセージを感じる素晴らしいカットだと思いました。
きよこ

きよこの感想・評価

3.2

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sample鑑賞。

是枝監督と西川美和監督の弟子という触れ込みだったが、脚本がイマイチで既視感があって私の琴線には触れなかった。

映像もカメラアングルも凡庸だった。役者の演技もちょっと好みではなかった。
めずらしく辛口ですみません(笑)

期待していた分、ちょっと残念でした。
a

aの感想・評価

4.0
俳優柳楽優弥が好きな人は見るべき作品。すべての表情がたまらなく良い。

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BIFF2018 345 L5
GV
広瀬奈々子監督
柳楽優弥さん
鈴木常吉さん

舞台挨拶&ティーチインあり

韓国の若者からの直球な質問
ハンディカメラの意図とは?
監督が訴えたかったコトは?

監督への質問が多かったです

是枝監督作品でデビューした
柳楽くんを長編デビュー作で
是非起用したかったんだとか

柳楽君もオファー快諾だとか

柳楽君ブランク時期の体験が
演技の参考になったとのこと

子供時代から知っているので
じーんとしてしまいました…

韓国語と英語の字幕でしたが
日本人ならではの心情や習慣
日本の田舎のコミュニティは
外国人には不可解なのかなと
難しいんだろうなと思ったり

言葉にしない感情を読んだり
そんなの日本人だけでしょ…

柳楽君は韓国でも凄い人気で
舞台挨拶が終わるとだーっと
ファンに囲まれちゃいました
サインや写真に応じてました

日本じゃ絶対にありえない…
私は出遅れてしまい…傍観…

退場する時やっと声かけして
柳楽君満面の笑みでお手振り
お疲れのところありがとう!

これからも応援してますから
遠慮なく世界に羽ばたいてね
mingo

mingoの感想・評価

3.5
完成披露試写会にて。ヤギラーに囲まれる中鑑賞。
10代で撮られた誰も知らないに対するは、30に差し迫った20代最後の雰囲気が堪らなく郷愁を誘う柳楽優弥の分岐点となるクロスオーバームービー。是枝監督と西川美和の愛弟子と聞こえはいいが、武蔵美のパイセン広瀬奈々子の満を持したデビュー作、見る人によっては中二病もしくは繊細な描写の2択に分かれると思われる。たしかに是枝臭はするしあまりにも中二病的脚本なんだけど、小林薫と柳楽優弥の誠実な役者魂に心が洗われる。次はダルデンヌに弟子入りして欲しいという感想はあまりに雑だがある種的を得ているようにも思う。ダルデンヌだったらね。そこ答えがないの?と見るものに少し委ねすぎな演出と、「丁寧に人間を撮ろう」と真摯に向き合ったことでつまらなくなったのはひしひしと感じるだけに勿体ない。スタートラインには相応しい映画なのか、ここからなのか。
完成披露試写会で思ったのは広瀬さん中性的で役者に向いてそう。それと私の友人の元カノがよく広瀬さんのバイクの後ろに乗っけてもらってたらしいていう謎エピソードをここで披露。小さな役ながらも私が絶大な信頼を寄せる飯田芳の存在感がもう最高。この前井の頭線で読書してるの見かけて声かけたかったわ、
メグ

メグの感想・評価

4.2
家族をなくした初老の男性と家族から逃げてきた青年の関係性を追う物語。

広瀬監督は是枝監督の愛弟子という触れ込みですが、その影響は主に「会話で説明させない」というところで、物語を進ませるために会話させるということがほとんどなかったのがとても好きでした。
一方で、是枝監督が「血の繋がらない家族」を肯定的に描くのに対し、広瀬監督はそうとも限らない場合を描いているのが対照的だし、そここそが監督の作家性で、単なる模倣にはなってないのも好感もてます。

自分を一回捨ててもう一度自分に戻る物語。

柳楽優弥は真骨頂の演技で、セリフが少ないからこそ表情で怯えも悲しさも戸惑いも、甘えや信頼や希望も、そしてそれら全ての葛藤も伝えてきて、実在しないはずのシンイチが今もどこかで葛藤しながら生きている気がします。
そして、葛藤しながら生きている彼を心の中で応援し続けたくなります。
藤井凛

藤井凛の感想・評価

4.4

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完成披露試写会
東京フィルメックスにて鑑賞。

過去に過ちを犯した青年(柳楽優弥)が倒れているところを拾った男哲郎(小林薫)哲郎は息子を亡くしていた。

青年の名前はシンイチ、亡くした息子と偶然にも一緒の名前で、擬似親子のような生活が始まりあたたかく迎えられる。
木工所の仕事を教え仲間も出来てきたが、
拾われた時の所持品で、哲郎はシンイチが偽名だと知っていた。
それでも哲郎は息子の代わりにいて欲しいと願う。
再婚が決まっていても亡き息子の物を残してあったほど未練があった哲郎。
息子に継いで欲しかった木工所の仕事も一緒に与えていく。

シンイチは自己肯定感が低く、哲郎が用意した木工所の跡継ぎ、息子としての役割を与えられてもどうしても受け入れられない。
結婚パーティーの場でみんなの前で紹介された時、堰を切ったようように本当の名前を口走り逃げていく。

就活もうまく行かずバイトもやる気がなかったシンイチは死んでいた。木工所が生きる場所になるかもしれないと思ったが、また違う場所を探していく。

シンイチは受け身の演技で台詞も多くなく柳楽優弥が繊細に感情を表現している。
嫌がるシーンが多く、秘めた気持ちを小刻みに出していき最後に爆発する。とても難しいが気持ちが伝わってくる。
小林薫が庇護してあげようという優位から捨てられるという立場の逆転。2度息子を失うという絶望感で観る方も哀しい。

最愛の妻と息子を亡くす、知り合いを自分の過失で亡くす、どちらも簡単には乗り越えられない心の傷。
この出会いはむしろ残酷だったのか。少なくとも哲郎にはかえって辛さを味わう羽目になった。

ラストシーンは監督が拘った、海を見つめて終わりにしたくない。
海はすべてを包み込むけれど、踏み切りは一歩立ち止まってそこから歩き出す。生きようという意思が感じられる。

是枝裕和監督の監督助手を務めた広瀬奈々子監督のデビュー作。
のうこ

のうこの感想・評価

2.0
今日見た中で1番つまらない映画。省略もへったくれもあったもんではないので全部撮ってしまう。だから長い。柳楽くんにこんな演技させるんかという場面もちらほらあった、
to

toの感想・評価

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中2病の話なんてほんといらない。
学生映画かと思うほどありきたりで中途半端で弱くてどっかで見たような感じばかりで予測つきすぎ。
小林薫さんが木工屋をやればあんな感じになるのは見えるし、敬子さんが芝居がかってるのはたぶん演出の問題。
なにより話がつまらなかった。

このくらいでいい、とプロデュースする側は思っているのでしょうか?
"脚本上手に書けてます"みたいなあざとさを、感じないとでも思っているのでしょうか?
客をバカにしてる。
例えばイ・チャンドン氏のプロデュース作品は比べようもないほど素晴らしいのに。
本作といい、十年といい、がっかり。

政治的な配慮か、
歯にものが詰まったような理由でへんな賞なんかあげずに
つまらないものはつまらないと言えばいいのに。
かす

かすの感想・評価

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隠していたことを人に話して受け入れられたと思ったけどやっぱ隠さなきゃダメなの?ヤダなぁ。
その気持ちはわかるけど嘘をつき始めたのはお前だろ。
ただそんだけじゃん。
映画にする必要なくね。
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