2023年リライト32本目
最新作公開までに全作品予習マラソン⑨
◆あらすじ
LAで娘と暮らす元FBI特別捜査官ルーク・ホブス（ドウェイン・ジョンソン）。
ロンドンで優雅な生活を送る元MI6エージェント、デッカード・ショウ（ジェイソン・ステイサム）。
そんな2人のもとに、行方不明のMI6エージェント、ハッティ（ヴァネッサ・カービー）を保護してほしいとの依頼が入る―――。
◆感想
公開順だと9作目ですが、ナンバリング作品ではないスピンオフ！このままシリーズが進むものだと思っていたから、当時は「スピンオフ！？」と驚きを隠せませんでした。しかも、犬猿の仲ホブスとデッカードが主役だっていうじゃありませんか奥さん。え、最高かよ。もはやカーアクションムービーではないけどそこはご愛嬌ということで。
さて、新たなキャスティングとしてヴァネッサ・カービー参戦！しかも、ショウ兄弟の妹という設定。確かに似てない（笑）こういうサバサバした強気な女性キャラ好き。
てか、序盤から笑ってしまったのは、ホブスとデッカードを対照的に描いているところ。デッカードがイギリス人らしく優雅なモーニングを過ごす一方、ホブスのほうは朝から筋トレ（笑）闘い方にも違いがあって、拳かシャンパンかって感じ。バスローブの紐を華麗にひったくるデッカードのセンスが良いと思ったのは私だけ？そして、ホブスのほうは、タトゥーショップの店員さんといい雰囲気になりながらも拷問するから、それもまた好き。
そして『アイスブレイク』で登場したヘレン・ミレン演じるマグダレーン・“クイーニー”・ショウの姿が！！脱獄得意＆宝石泥棒なキャラクター性めっちゃ面白いな。電話が終わったタイミングで手錠外してるのすごい。
てか、ライアン・レイノルズの使い方贅沢すぎない！？
妹ハッティや母親が出る感じとか、後半ホブスのルーツであるサモアが舞台になるところをみると、やっぱり’’ファミリー’’が根底にあることが伝わってきますね。にしても、顔を合わせれば文句の嵐って、やっぱりホブスとデッカードはある意味気が合うんだね（笑）脳筋なホブスと冷静なデッカードって感じ。
2人を待ち受ける最強の敵にはイドリス・エルバが抜擢。悪役のイメージがないから個人的には微妙だったなぁ…。演技は好きなんですが、んんん～って感じ。
にしても、ロンドンでのカーチェイスシーンで使用されているボディカラー青のマクラーレン・720Sかっこよすぎん！？ちょっと濃いめの青（紺色）が素敵。そもそもマクラーレン自体、美人でパワフルな車なのに、それをステイサムが運転してるのやばすぎ（至高）。こういうカーアクション映画でよくある、マクラーレンの車高の低さを活かしたトラック下をすり抜けるシーン最高やった。スローモーション演出がかっこよくて、イドリス・エルバ演じるブリクストンが乗るバイクが変形するのもすごくて、いろいろ情報過多だった（笑）なんかG.I.ジョーみたい。
デッカードのカーコレクションのセンス良いっ！！マクラーレンとクラシック・ミニだ！あとMGB！どっちも緑色なのかわいい。やっぱりイギリス人だから車もイギリス産なんだね。モスクワに潜入するのに変装するシーン面白い。2人ともいい歳したオジサンなのに暴言の応酬で、地味な飛行機内でのシーンも退屈しない。そしてちょい役でおなじみ（？）のケヴィン・ハート登場。ロック様とは『ジュマンジ』で共演してた気がする。
ロシアのギャング（武器ディーラーらしい）として登場したエイザ・ゴンザレス演じるマルガリータ美人すぎん！？薄着で谷間見えてるのに銃さげてるし、ギャップがたまらん。ワイスピに登場する女性キャラクターはみんな美人よね。レティとかミアとかラムジーとか。
ホブスとデッカード、2人が悪党たちを相手にするシーン、ここにも対比演出があってニヤニヤしちゃう。脳筋ホブスより数を相手にするデッカード不憫すぎ（笑）てか、妹助けなきゃいけないのにどこか軽いノリなの面白すぎか！
そしてまさかのホブスの兄ジョナ・ホブスとして登場したクリフ・カーティス。ステイサムとは『MEG』で共演してましたね！彼も脇役が多いイメージですが、どの役もハマってて好き。ただ、個人的には後半のサモアでの大バトルはイマイチだったかな。迫力はあったけど、もはやただのアクション映画（今更だけど）。ワイスピ感もないし、スピンオフとしても少々逸脱している印象でした。終盤のブリクストンとの闘いにしても、重みはあったもののあっさり終わった感じ…。
でも、ちゃんと最後まで楽しめるのが今作で、ハッティを連れて母親に会いに行くデッカードとサモアに娘を連れていくホブス。この時の、両者の家族の再会（笑顔）が良い。
ワイスピシリーズじゃなく、一本のアクション映画として観ることをおすすめします（笑）
