karen

タロウのバカのkarenのレビュー・感想・評価

タロウのバカ(2019年製作の映画)
3.0
戸籍もなく学校に通った事もない少年タロウ、仲間の高校生スギオとエージが名無しならと、付けた名前タロウ。
世の中に馴染めず、それぞれ悩む中暴走して行く3人。
ある日拳銃を手に入れた事から暴走は加速していくが...。

世の中の弱者を描きたかったのだろうか?いちいち胸糞が悪い。
最後まで何を観させられてるんだろう?の気持ちが消えず。
タロウ、エージ、スギオ、3人を取り巻く大人、全員あまりにも心が脆弱。
川原の子供達も、あの演者と演出は必要なのかな?甚だ疑問。

ただメイン3人の役者は素晴らしいと思う。
タロウを演じたyoshiの何者でも無さや、純粋な力のぶつけ方はそら恐ろしい程役にシンクロしていた。
ナイーブで流されやすい弱さを見せるスギオも仲野太賀が見事に演じている。
そして菅田将暉。彼は「ディストラクションベイビーズ」しかり、救いなく暴力に飲み込まれる役が本当に似合う。
ヒーローやナイーブな青年を演じる時の100倍魅力的に見える、素晴らしかった。

もっとやりようあったんじゃないかな?役者の持ち腐れだったなぁ。
モヤモヤ観てモヤモヤ終わる作品。
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