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ザ・ファブル 殺さない殺し屋のkarenのレビュー・感想・評価

3.9
裏社会の人間すら震撼する伝説の殺し屋ファブル。
今は殺しを禁止され、地味な男「佐藤」として小さな広告代理店で働いている。
ある日公園の鉄棒でリハビリをしている車椅子の少女ヒナコと出会う。
それはかつて殺し損ねたターゲットから救いきれなかった少女であった...。

なんと、まさかの、パート2の方が面白いというレアケース!
今回も岡田准一のアクションはキレキレで限りなく職人技。
前作の廃ビルでスーツの男達が延々戦うモノトーンファイトもなく、非常に見やすかったように思う。
妹(仮)の木村文乃がとても良いスパイスで、肝が座っていてクールかつ、ツッコミも冴え渡っていた。
会社の社長佐藤二朗も安定の面白さだったなぁ。

対する悪役が堤真一様と安藤忠信様の私的2大ご馳走!素敵!!
堤さんの関西弁はゲスくて惚れ惚れ。
そしてメインヒロインの平手友梨奈。目力のチャンピオン。
凄く不思議なバランスで、雰囲気程お芝居が上手いわけではないのに、説得力がしっかりある、末恐ろしい女優気質。

ただ、殺さない殺し屋と言っているけど、これ絶対何人か死んでない?とツッコミたいシーンもあった。
まぁそれを言ったら無粋だけど。

勢いで3を制作するのは止めたい、上出来な続編作品。
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