Jun潤

Diner ダイナーのJun潤のレビュー・感想・評価

Diner ダイナー(2019年製作の映画)
3.2
2019.07.05

藤原竜也主演だったので鑑賞です。
蜷川実花監督作品は初めてです。

写真家としての蜷川実花しか知りませんでしたが、画面の色彩はさすがの一言でした。
特に今回は花だけでなく水の使い方もうまかったと思います。

しかしストーリーに関してはサスペンスとしては全くで、殺し屋たちの群像劇を期待してもそれほどではありませんでした。
序盤こそシュールな雰囲気に藤原竜也の過剰ともとれる演技と玉城ティナの切ない演技がマッチしてエンタメ映画としてはまずまずでしたが、
だんだん物語として、破綻とまでは言いませんが、何が言いたいのかがどんどん分かり辛くなっていきました。
カナコの成長譚としては展開も落とし所もよかったのですが、どうしても藤原竜也のボンベロとの絡みが少なかったので何を通して成長していったかがわからないつくりだったと思います。

序盤こそさすが藤原竜也!という感じでしたが中盤以降他の殺し屋たちの方に焦点が当たっていったので影が薄くなっていってしまっていたのが残念でした。
Jun潤

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