子どもを持つか否かは人生の大きな選択のひとつ。
不妊治療は40過ぎても科学の進歩で諦めどころがわからない状況だし、長くなればそれだけお金も労力も注ぎ込んでしまう。ヘタに余裕のある家庭ならなおさら。これはそんな治療真っ只中の中年夫婦のお話。
自分は常々一つのことに執着するのは不幸の始まりだと思ってるので、きっかけがあればこんな治療は早々に諦めたい。
映画でも少なくとも旦那さんは辞めたがってるみたいだけど、これって体力、気力がある限りやり続けるんだろうね。
主役の夫婦だけでなく姪っ子一家や普段の生活シーンも丁寧に描いているし、喧嘩をしてもヒステリックにならず乗り越えようとする姿勢がいい。
味のある役者さんばかりで嫌な人は出てきません。主役のふたりに寄り添ってあれこれ考えながら観られる良品だと思います。