ウエンチ25号

孤狼の血 LEVEL2のウエンチ25号のレビュー・感想・評価

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)
4.3
コロウ祭のあと、公開初日に2回目観賞。
前作よりアクションに力をいれ、迫力爆発の連続だった。
昭和から平成へと時代が移り、大上さんがいなくなった広島を守る日岡の戦い。大きかったガミさんのかわりを表面上は努めた日岡だが、狼の皮を被った犬に過ぎなかった。まだ不安定な揺れる日岡を松坂桃李が熱演。まだ、いろいろあまちゃんな日岡。孤独な負け戦を強いられる姿に孤独と哀愁が漂う。
広島を恐怖に陥れる鈴木亮平演じる上林。ヤクザ同志の抗争というよりは、悲しい生い立ちから狂気の怪物と化した無関心への復讐。
特に日岡vs上林の雨の中の激闘と、最後の二人の闘いは、白石組の本気をみたシーンだ。雨と汗、鼻水と血が混ざりあった迫真の格闘。白石監督は最恐のデートだと表現したが、生死を越えた魂のぶつかり合いだった。
次は、新たな宿敵を迎え、狼に近づいた日岡の新たな闘いをLEVEL3で見てみたい。
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