藤田武彦

search/サーチの藤田武彦のレビュー・感想・評価

search/サーチ(2018年製作の映画)
3.5
【今話している相手、誰? - なりすましの恐怖】

今チャットしているのって、誰?
他人の顔写真を使い、人物情報をサーチすれば、本人になりすましてチャットできてしまう。

ボーカロイドを使えば、電話だってなりすましができる。声紋情報のシーンがそれを示している。

その相手は、知恵の少し遅れた人物かもしれない。実行犯も、警察が逃してしまったら。。。


映画としては、もっとサスペンス感がほしいところ。焦った口調や、途中で入る着信音、BGMなどで煽るが、少々安易。中心テーマである、"なりすまし"本来のおそろしさを表現してほしい。

ミステリとしても、探偵役が操るパターン。何でもありになってしまう。それがテーマでもあるのだが、ご都合主義的なイベントも出てくる。

また、オンライン上では州をまたいで活動するが、リアルでは町に戻ってくる。少々スケール感に乏しい。これも、テーマに則ったためだが、もう少し広い画面を活用しても良さそうだ。

アラを探すと色々あるが、それら全てをラストの衝撃がカバーする。

似た系統の映画では、警察の電話オペレーターが誘拐犯を追う「ギルティ」や、何でもシェアするSNS社会の行く末を描いた「ザ・サークル」もおすすめです。


なりすまし。実行犯を、警察が逃がしてしまう。。。

似たような経験をしたことがあります(^^;
ある日、三島で3人組に突然突き飛ばされました。あまりに唐突で、まるで誰かに言われてやったかのよう。立ち向かったところで2回。警察が止めに来ましたが、3人組の言い訳だけを聞いて、逃がしてしまいました。こちらが先に喉に手を出したからと。

私が人の喉に手を出したのは、人生で1回だけ、当時勤めていたウシオ電機という会社の同僚の胸元を掴んで説教したときだけ。会社の中での話が、プライベートでの事件の際に持ち出されるのが不思議でした。

私1人だけ事情聴取を受け、病院に行くと、骨折。9か月の入院。警察にはしっかり取り締まってほしいですね~(^^)
藤田武彦

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