RAMRIDER

search/サーチのRAMRIDERのレビュー・感想・評価

search/サーチ(2018年製作の映画)
4.0
以下は映画の天才に投稿した文章のコピペです。
https://ramrider.com/schedule/eiganotensai-search181013/

「パソコン画面だけで物語が進む」というアイデアは2014年「ブラックハッカー」で、「ネットを駆使して家族を探す」は2016年「LION/ライオン ~25年目のただいま~」で、すでに映像化済み。

この作品がその2つと決定的に違って新しいのは、コンピュータやスマートフォンの画面を使う上で、マウスやポインタ、視線の動きを演出に取り入れたこと、家族の成長記録におけるブラウザやSNSのインターフェイスの時代考証を正確にすることで今までの映画の歴史にはない「時間経過」の演出を発明したことではないかと思います。

そして何より脚本のクオリティが素晴らしい。PC画面にフォーカスされたブラウザ外で起こっていること(何気なく表示されているメッセンジャーのログや、ブラウザのタブ)に意味があり、「カメラを止めるな!」と同様「もう一度ストーリーを把握した上で観てみたい」と思わせる要素があります。

できすぎた「伏線と回収」みたいなのは正直もう飽き飽きしてるのですが、切り口がうまく、素直に楽しめました。

「すべてがパソコンの画面上だけで進む」という演出抜きで普通の映画にしてもかなりのクオリティになったんじゃないかと思います。

おもしろかった!
RAMRIDER

RAMRIDER