PC画面の中で完結する、全く新しい映画。
とにかく、この画面上だけでストーリーを展開させる手法。新しい。
家庭用PC黎明期の画面の中で描かれるプロローグで、既におっ！となる新鮮さ。
さらにプロローグの切なさ、WinXP画面の懐かしさで、物語にもぐっと引き込まれる。
色んな見せ方するために物語が展開していくわけだけど（新しいサイト見つけたり、カメラを持ち出したり）それほど不自然さはない。すごい。
ただ、イマドキの若いお父さんって、どこに電話するにもビデオ通話なんだろうか。
画面上で展開する……ってことに慣れ始めた頃には、物語の方が二転三転して全く飽きさせない。
平凡といえば平凡な物語かもしれないけど、映像手法がメインの作品ということを考えれば全く悪くない。
お父さん、娘のパスワードをいとも簡単に突破して、さらに娘の友人に聞き取りしまくってデータベース化して……
と解決には直接結びつかないものの非常に有能。でもちょっと怖い。
『96時間』のリーアム・ニーソンみたいという感想も見たけどなるほどなという感じ。
でも、娘の生死がかかってるとなれば、ここまでできる人多いだろうなとも。
