Meg77

ビューティフル・ボーイのMeg77のレビュー・感想・評価

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
3.2
試写会にて。

ドラッグにはまった青年ニックとその家族の物語。
彼の家は荒れた環境とかではなく、ごく普通の家族だから、落ちていく彼の姿が自分とも重なってより恐ろしさを感じました。
最後に実話だと知りびっくり。

ドラッグのきっかけは好奇心とかストレス発散とか些細なことでも、その後の次々といろんなドラッグに嵌まっていき、辞めたいけど辞められない姿が、正に「転がり落ちる」感じで怖かったです。

今作は父と子がメインと謳われているようですが、私は母親が彼を追いかけるシーンが一番印象的でした。
彼を助けたいけれども助けられない、そしてニックにしてみれば助けてほしいけれども逃れたいという双方の感情が観ていて苦しかったです。
あと父との「everything 」っていう挨拶が大好き。どんなに互いを大事に思っているかが、どんな関係を今まで彼らが築いてきたかがその一言で垣間見ることができます。


映画として、時間軸が行ったり来たりするのが観ていてかなり混乱しました。結局、何がどういう順番に起きたことだったのかよく分かりませんでした…。まあ順番とかはそれほど大切な問題ではないのかもしれません。
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