このレビューはネタバレを含みます
思春期の男の子を育てた経験から、何か得られるかと鑑賞。
シャラメさんは不思議な俳優さんですね。知的だけど危うくて、つかみどころがなく不安定で、悪魔のように見えました。
ストーリーは過去や現在が入り混じっており、人間関係を理解するのに時間がかかりました。（原作ありきなのかな？）
彼は大きな不安を抱えてたのですね。
彼は居場所が欲しくて優等生になりましたが、本当に持つ怒りや不安を吐き出せていなかったのでしょう。だからこそ運悪くドラッグにハマったのでしょう。
家族の安定って、単純だけど、根源的な影響を及ぼすものだと思います。
あんな小さな頃から1人で飛行機に乗って父と母の間を往来してたなんて。
父親の自己弁護のように、この映画では暑苦しく献身的に手を差し伸べてたけど、私は事実はもっと違うような気がします。
この映画はドラッグへの警鐘と、身勝手な大人視点の家族愛を描いていたように見えました。何も解決していないのに、大人になったから自己責任を負うニックが哀れに見えた映画でした。
シャラメさんが美しいからですかね！
