愛がなんだの杉山くんのネタバレレビュー・内容・結末

まもちゃんて別にクズじゃないよね。行動だけ見たらクズなのかもしれないけど、テルちゃんの気持ちというか他人の気持ちを考えようとしない、自分ていう価値観しかない人間っていうだけ。何も分かってないんだからクズじゃなくて馬鹿。まもちゃん批判しつつ、同じことしてる葉子ちゃんの方がよっぽど最低だよ。登場人物ほぼ全員自分を客観視できない視野狭窄人間。でも結局可哀想な人間ひとりもいなくて良かった。みんな主観しかないから他人からみてどうとかどうでもいいんだよ。うるせぇんだよ。「寂しいときに思い出してもらえる存在」＝「恋人」ではないから。テルちゃんがまもちゃんになりたい、両親になりたい、何なら従姉妹でもいいっていうのはつまり切り離せない存在になりたいってこと。そこに「愛」なんてなくても構わないわけ。テルちゃんの執着ってそういうことだと思う。これ観て可哀想とか共感できないとか言うのも本人からしたら、じゃかあしいわって感じだろうなぁ。自分が良いのに周りが不幸、可哀想ってレッテル貼りすんじゃねぇよって。
とにかく贅沢な2時間で、満足度高しでした。