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愛がなんだのyudaiのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
5.0
20代後半、青春と言うには少し遅くて、酸いも甘いも知った大人かと言うとそうでもない。「若者」と呼ばれる最後の時期とでも言える年代の恋愛をコミカルとシリアスの塩梅を絶妙に調整し、丁寧に描いた傑作だと思います。角田光代さんの原作の本質は踏襲しつつ、今泉力哉監督が違和感のない構成にまとめており、原作読者も、そうでない方も十分に楽しめます。キャストもそれぞれの役にぴったりとハマっており、1つ1つのシーンにリアリティがあります。特に、若葉竜也さんの演技は今作で注目されるべき素晴らしい仕上がりでした。人を愛することの意味や、愛情表現のあり方、好きな人との距離の取り方などに悩んだ経験のある方は少なからず感じるものがある作品だと思います。
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