祖父の遺品を整理するため単身上京してきた娘（滝川真子）が、インド製の仏像をめぐる争奪戦に巻き込まれてしまう。日本・中国・インドの三つ巴を描いている、日活ロマンポルノ。獅子プロダクション製作。

滝田節全開の純然たるナンセンス・コメディ。語尾にアルを付けて喋る似非中国人（螢雪次朗）と、顔面にドーランを塗りまくっている似非インド人（外波山文明）が、丁々発止のやり取りを披露してくれる。

女優のエロシーンでは、パンティ姿の大股開きをじっくりと映し込み、クロッチ越しに卑猥な茂みと観音様を（錯覚のように）浮き立たせてくる。安心・安全の「前貼りを使わない」滝田流エロ演出が冴え渡っている。

クライマックスに入ると、いつものように街角でのゲリラ撮影を利用した、スラップスティックが展開。「痴漢保健室」「桃色身体検査」のインパクトからは若干後退しているが、前向きで溌剌とした艶笑コメディを楽しむことができる。

このポスターよく見かけた記憶がある。滝川真子が「TV海賊チャンネル」に出てた事が懐かしい。螢雪次朗の謎の中国人は、適当。コメディドラマ部分は、雑ながら見てられる。滝川真子の棒読みが変に作品にマッチしてる。滝田洋二郎監督の職人な感じが観れる。そしてピンク映画とAVが共存できたギリギリの年だったかもしれない。

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相変わらず棒演技なマコさんのピーカンな魅力。しょっぱなから清朝な謎の中国人と山盛りダッチワイフのコラボで期待感。しかしながらこの面白い流れをぶたぎる面白味のない濡れ場の無駄な長さが本当にしんどくて、濡れ場だけ早送りしてしまった。変な中国人と変なインド人の会合とか面白いのにもったいない。「痴漢宅配便」なのに痴漢出てこなかった気がするぞ。