イチロヲ

痴漢宅配便のイチロヲのレビュー・感想・評価

痴漢宅配便(1986年製作の映画)
3.5
祖父の遺品を整理するため単身上京してきた娘(滝川真子)が、インド製の仏像をめぐる争奪戦に巻き込まれてしまう。日本・中国・インドの三つ巴を描いている、日活ロマンポルノ。獅子プロダクション製作。

滝田節全開の純然たるナンセンス・コメディ。語尾にアルを付けて喋る似非中国人(螢雪次朗)と、顔面にドーランを塗りまくっている似非インド人(外波山文明)が、丁々発止のやり取りを披露してくれる。

女優のエロシーンでは、パンティ姿の大股開きをじっくりと映し込み、クロッチ越しに卑猥な茂みと観音様を(錯覚のように)浮き立たせてくる。安心・安全の「前貼りを使わない」滝田流エロ演出が冴え渡っている。

クライマックスに入ると、いつものように街角でのゲリラ撮影を利用した、スラップスティックが展開。「痴漢保健室」「桃色身体検査」のインパクトからは若干後退しているが、前向きで溌剌とした艶笑コメディを楽しむことができる。
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