nakaji

みとりしのnakajiのレビュー・感想・評価

みとりし(2018年製作の映画)
4.0
全ての人に必ずおとずれる
死を受け入れる事
強い意志のある人には必要ないかもしれないが
寄り添う人がいれば、どんなに安らぐだろう

親族も悲しみの中、どう対処したらいいかわからないものだ

みとりしは、茫然としている親族に、逝く人がどうして欲しいかを教えてくれるのだ

首の下に腕を差し入れ、逝く人の手をとる
抱き抱えられて意識が無くなるのは
母親に抱かれているような安心感を与えてくれるだろう
看取る方にも悔いのない別れになる

亡くなる人の事を最優先に考える仕事を初めて知りました
とても感銘を受けました
これを第一歩としましょう

実際には看取り士が行わない、車椅子介護や食事介護が描かれていて、介護士とゴッチャになっている
わざわざ、冒頭で注意書きまで入れて、事実と違うシーンを入れたのは、見送る気持ちを優先させたかららしいが
ほとんど知られていない職業だけに、誤解をまねく表現はつつしむべきだったと思います
単純に料金面も知りたかったなあ

何度も臨終のシーンを見せられる、ある意味でハードな内容です
上映30分前に行ったのですが、なんと立ち見🙀
舞台挨拶があったからです
歳はとりましたが、榎木孝明さんは全国区ですね
白いあごひげを生やして貫禄がでましたが
涼やかな目元は健在です
この映画には製作からたずさわったそうです
彼の死生観には賛成できかねますが、対象に真面目に取り組んだいい作品になりました
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