nakaji

ブルーアワーにぶっ飛ばすのnakajiのレビュー・感想・評価

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)
3.7
やられました
事前に何の知識もなしに観たので、序盤はシム・ウンギョンを起用した理由についての謎を理解できないまま観ました
シム・ウンギョンは子役の時から知っている達者な役者ですが、日本語はネイティブでは無いのはまるわかり
なんの説明もなく、夏帆の友達として現れた時はあわてました
アメリカやヨーロッパなら外国人はたくさんいるので、説明する必要は無いだろうけと、日本ではなんで日本語が不自然なのかの理由が欲しくなる
なるほど、現実感がない理由は最後でわかる
そして、冒頭のシーンの意味に納得する

若手映像作家の発掘を目的とした「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016」で賞をとっての制作
監督脚本、箱田優子
切り口が業界で働く女性らしい
序盤のオラオラすぎな夏帆、薬中みたいなシム・ウンギョンなど、やりすぎ及びわかりにくい演出は新人だからしかたないけど、フライヤーを読まないと見逃しそうな表現など、まだまだ荒削りなところはある
インディーズ映画では観て良かった数少ない作品の1つです

しかし芸能界というのは、あんなにギリギリな精神状態でないとやっていけないのかな
まあ、合う合わないはあるだろうけど
あと、やっぱり不倫は日常なんだろうか
しらんけど

ヒロインの嫌いな田舎のような場所に住んでいる身には、異世界のようです
余生は寂しくもあり、怖くもあり
だけど、やっぱり気楽です
今さらながら、そう今だから善人でいられる幸福
nakaji

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