ブタブタ

モンスターハンターのブタブタのレビュー・感想・評価

モンスターハンター(2019年製作の映画)
2.5
最後にやったゲームはバイオハザード5くらい?でモンハンは撫でた程度。
ただモンハンてゲームの魅力なり面白さはコレジャナイ感だけは伝わってくる。
ジュラシックパークみたいな大ヒット映画の後にはジュラシックモンスターみたいなパチモンB級映画がTSUTAYA行くと雨後の筍みたいに並んでるけど(その手の映画は好きだけど)この実写版『モンスターハンター』自体が何かの映画のパチモン映画みたい。
(既にポスターがモロにそんな感じ)
「モンハン遂に映画化!」ってていですが中身は5・60年代のアメリカSF映画というか『禁断の惑星』『SF恐竜の島』みたいな冒険隊が他の惑星やら未知の島に行って怪獣に襲われるパターンの古くからある映画。
必ず現地ガイドみたいな人がいるのがお約束で其れがトニージャーか。
これは同じくアンダーソン監督が制作の『パンドラム』もそうだったし要は『エイリアン2』を頂点とする何万回も見たその手のジャンル映画でしかないのでそれが『モンハン』て言われても、うー('ω')ーん…としか。
上映時間が103分しかないのにゆうに一時間ちかくは無駄にしてると思う。
何か評判いい『ブレイブ』が高校生!タイムスリップ!戦国時代!イケメソ!で一切説明なしでアクション開始してるらしく其れが幸をそうしてるみたいですが、本来『バイオハザード』『モンハン』みたいなゲームを実写映画でやるなら其れこそゲームと同じく行成訳わかんない状況から始めるべきではないだろうか。
主人公は行成異世界に放り込まれた異世界召喚主人公(つまり我々の代わりのゲームのアバターとして)でもいいけどソレをミラ・ジョヴォヴィッチ演じる凄腕ハンターが助けに来て説明抜きで怪獣バトルに突入して世界観の説明は道すがらやらないと時間が足らない。
例えばマーベル・DCユニバース的な世界観で、タイムマシン(及び異次元マシン)で平行世界や過去や未来、色んな惑星を回ってモンスターを狩り其れを取り引きする「モンスターハンターギルド」みたいな組織を出すとか。
何かこじんまりとした異世界召喚物になっちゃったのが残念。
『ウルトラマンタイガ』に怪獣をオークションで取り引きする宇宙人のシンジケートみたいのが登場したけど、その設定を上手く使い切れてなかった。
ああいうのを実写版モンハンでは見たかったんだけども。
アンダーソン監督っていわゆる「オタク的感性」みたいな物は余りないんじゃなかろうか。
ティム・バートン、デルトロ、ザック・スナイダーらオタク的感性に溢れ且つ作家性が強く其れを娯楽映画として面白く且つ芸術的な様式美として表現する、みたいな感じでなくて「日本のアニメやマンガ、ゲーム大好きー」なそれはあくまでも日本の「カワイイ」とか「クールジャパン」に代表される様な海外での日本文化(マンガ・アニメ)全般に対する広く浅い興味で、それが悪いって事じゃなくだからこそこれ程一般層含めてそんなアニメとかゲームとか興味無い人達からも指示を集めてヒット作を生み出す監督になってるのだと思う。
だけど今回はバイオハザードと比べるとゲームの実写化としてはちょっと失敗だったと思う。
でもポール・WS・アンダーソン監督は大好きだしこれからもミラ・ジョヴォヴィッチと夫婦共同制作で面白いボンクラ映画を作り続けて欲しいです。
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