Punisher田中

ランボー ラスト・ブラッドのPunisher田中のレビュー・感想・評価

4.5
激戦に次ぐ激戦を経て、祖国アメリカへと戻ったランボーは故郷アリゾナの牧場で、友人のマリアとその孫娘ガブリエラと共に、 家族として穏やかな生活を送っていた。
しかし、とある事柄が原因でガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致され、愛する“娘”を救出するためにランボーは戦闘準備を開始するのだった。

おいおいおいおい...戦争の恐怖を払拭できずに自分の存在を証明しようと世界と闘おうとしては、巨大な物と闘い続けたその先が今作とは...最高じゃん...
身寄りもなければ、資格も身分も無かったランボーが1作目振りに""自分の為""に闘う本作は最高で胸熱だった...!
闘う相手は小汚い小悪党達だが、今までと違ってパーソナルな闘いだからこその規模感。(1作目もパーソナルだったけども...)
ランボーはミリタリーアクションがメインでありつつも、「ランボー」というキャラクターをしっかり描くことをメインとしていたことを今作ではより如実に出たのかなと。
帰還兵の嘆きから老兵の怒りへ繋がっていった本シリーズ、兎にも角にも舞台や時代感、ランボーの年齢がどうであれランボーしていたのが本当に良かった。
地下の描写は何か途轍もないことが起こった時の為と自分の存在意義だった""闘うこと""が決して離れなかったが故なんだろうな。

最近流行りのリヴェンジェンス物といったらそれまでではあるが、そこに上手くランボーの要素を組み合わせつつも、しっかりリヴェンジェンス物としての復讐のスッキリさを体感できる物になっていて良い仕上がりになっていた。
4作目からはよりグロ描写マシマシになった気がするが、今作でもそれは変わらずにミンチみたいに馬鹿どもが死んでいく所が堪らないし、このポジティブなリヴェンジェンスはやっぱりスタローン印だなと...
古くから続くシリーズだけども、今時のトレンドを押さえたり懐古主義にもなっていない、新規の人でも全然参入できる作品だと思うので、是非観てみては!