このレビューはネタバレを含みます
主人公が危なっかしくて見てらんないね。
色恋、見直せば序盤から滲んでたのかな？テレビ出演のシーンまで気がつかなかった。あらすじにも主人公が芸術のように美しい少年であることを書いてあるけど、どっちかっていうとその主人公が恋焦がれる側だったのか。
何も知らず、悪いことを悪いことだと認識できない無知と、すべてのものを自分のものだと言うその傲慢さが、彼を狂気たらしめている。ラモンが欲しい、赤い金庫を開けてみたい、人に火を当ててみたい、いつも足りないから欲望が溢れて止まらない。だから盗みも殺しも遊びの延長戦。でも結局、金庫と一緒で空っぽ。満たされないまま。
永遠に僕のものにしちゃったのね、賢くて、愚かだ。
あのはじめに死んだおじいさん、なんのために出てきた？
