Fumi

永遠に僕のもののFumiのネタバレレビュー・内容・結末

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

今夏注目作のひとつ。封切りしてすぐだからか、映画館は満員で。

映画本編より先に言いたいのは、昭和の少女マンガから飛び出てきたかのようなカルリートスとラモンの風貌!ラモンはちょっと劇画タッチ、カルリートスは萩尾望都先生や竹宮恵子先生が描く男の子という感じ。そんな服装も昭和レトロな2人が現代のアルゼンチン監督が演出する赤や青の映像に乗っかってて興味深い。

カルリートスを演じた、ロレンソフェロは、期待通りで良かった。
何度か、「マリリンモンローのよう」と言われるシーンがあるように、肉感的。背もそこまで高くなく、筋肉質なところもなく、原題のel ángelと言われても納得。善悪の区別がなく、何をやっても何も感じるところがなく、感情を表に出る箇所もごくわずか。逆に何も感じられない苦悩(それも感じられてるかどうか。。)すらあるような。

でも、どんな悪事を働いても帰ってくるところはいつも両親のもとというのが、ほんとに子供というか、イノセントというか。
だから警察につかまるのは嫌なのね。自由がないから。

上背がなさそうなので、このあとどういうキャリアを積んでいくかわからないけど、今作を見る限り、比較されてるティモシーシャラメとは違うタイプにお見受けしたよ。


ペドロアルモドバルとはこれまで幾度となく、趣味が合わなかったけど、監督じゃなくプロデュースならよいのかも。
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