観た後に衝撃が走る作品。
正直観てる途中は、
テーマに合ったハラハラ感がないな~と
中だるみ感を抱く時もあったのだけれど、
観てしばらくした後に我に返って初めて
「カルリートスってやばい人じゃないか...?この映画やばくないか...?」と思えた。
つまりは感覚の麻痺の連鎖。
カルリートスにとって殺人や窃盗は
息をするような自然な行為。
根本から倫理観が麻痺している。
そんな倫理観を持つ美しい少年が、
涼しい顔で自然に罪を重ねていくから、
全然恐ろしい行為に見えなかったんだろうなな..。
観ていてハラハラしないということが
1番恐ろしいことに気づいたときに初めて、
本作が完成するんだな...と思った。
美って恐ろしい...。洗脳された気分。
そんな
美しくなければ完成しないような本作で
主演デビューを飾ったロレンソ・フェロの美貌...。美しすぎた...。