このレビューはネタバレを含みます
役者の表情に全てがかかっている作品。
限界を超えた状況下で、人間がどう反応するのか?を堪能出来る。
自分が想像する数倍複雑で、やるせない反応をする主人公を見て、自分の想像力の無さを見せつけられたようになる。
印象にのこった事
「お母さんの方がヤバかった!」と分かった時に、お母さんを「ヤバい人」という括りに入れてステレオタイプに見てしまった。そこに殺意があるかないかよりも、「怖い」という感情が一気に膨れ上がって、なんでもいいから早く捕まえないと!!思ってしまった。
真実が分かっても尚、お母さんを見捨てずに心境を理解し、助けようとする主人公。こういう、自分と絶対的に違う心境の人の境遇を想像出来る人が、人を救うことができるんだなぁって思った。
気になる事
・お母さんが精神病を患った原因がわからなくて、物語が終わったあとも大変そうだなと思った。育児ノイローゼ?夫からの親権要求?どちらにせよ、物語が終わった時点で根本が解決してるわけじゃないから、この後からが不安になるラスト。