このレビューはネタバレを含みます
展開が読めたと言う人もいますが、
展開が読めなかった僕は、シンプルにのめり込んで、緊迫した空気を共感して楽しめました。
状況が音声だけで伝わり、観ているこっちの心境や表情が、オスガーとリンクしていたはず。
殺されてしまったオリバーくんの状況も、想像の方が映像よりもリアルに想像してしまい、かなり辛かった。。(赤ん坊の惨殺は流石にほかの映画でもクリアには見せないはず)
誘拐する元服役していた夫と、マットレスだけの部屋と新品のオモチャ。
それだけで人間像を悪い方に想像させてしまうのも人間のサガか。
話が展開していくと同時に、オスガーの置かれた状況、人間模様も見えてくるのも興味深かった。
隣の席の担当者にそっけない態度を取っていたのも、段々と理解できたり。
オスガーと同僚以外、顔が見えないのも、この映画の引き立てるところ。
予算は確かに低いが、良い作品は作れて、観客を引き込む彼の演技力も含め、とても良かったです。
映画なのに、想像を掻き立てるのは、本を一冊読んだ後のような良い感覚でした。