粉オヤジ

THE GUILTY/ギルティの粉オヤジのネタバレレビュー・内容・結末

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

久々に大ヒットです。
多分ここ一年で一番好きです。


話は全て頭の中で進みます。
だから、好き嫌いの分かれる作品かもしれません。

でもね、凄く考えて考えてヒネってあるんです。

全て物語が電話だけだからこそ生まれるサスペンス。
電話で助けを求められ、シチュエーションが刑事の経験から進む、女性からの電話は誘拐…コレは大変!と
想像が膨らむばかり。

この作品、コールセンターの中だけで進むのが凄い、絶対外の場面がない。パトカーとか相棒とかアメリカ映画なら、写してしまいそうだが、全て言葉だけなので余計に想像がうごめく。

さすがに、ずっと同じ部屋ばかりだと人間は飽きるので、展開を早め隣の部屋に移動する。
1人で部屋にいると追い詰められ、また視聴者は主人公に注目する。絶望は更に真っ暗な部屋にして、少しの希望は灯をともす、それを巧みにする演出はにくいでさ。

それでも外の風景が出ないので、2度目の飽きが来ると、ストーリーの全貌が見え、自分が考え違えをしてる事にやっと気づく。

いやー本当に良く練った作品でした。

鑑賞後にネットで調べるとアカデミーの外国作品にノミネート。
そして既にハリウッドでリバイバル決定らしい。これ、アメリカ映画にしたら、あの緊迫した場面はなくなるだろうな…
粉オヤジ

粉オヤジ