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THE GUILTY/ギルティのpapicoのネタバレレビュー・内容・結末

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

緊急通報指令室のオペレーターにかかる電話だけで場面が進む。
searchの全編PC画面での映像も新しくて驚いたが、ギルティは場面が全て緊急通報指令室で進む。場面は動かないのに、音声だけで事件や状況を想像させる脚本がすごい。
最後のどんでん返しにも驚かされた。

主人公は、緊急通報指令室での最終日のこの事件にあう。翌日には自分の起こした事件の裁判で、上手く誤魔化せれば現場に復帰できる、最初はそんな気持ちでいる。

誘拐された女性の通報から始まったこの事件で、女性を救う為に一生懸命になる。女性の自宅に残された子供の状況に必死になる。しかし被害者の為に職務を越えて動いて注意を受けてしまう。
この女性を救う為に動いていて正義感みたいなものを思い出してきたのだろうか。戻るはずの部署の上司や警官の手配をする相手もドライで冷たく感じられた。

良かれと思っているのに、職務を越えて動いた部分でミスリードをしてしまう。
最後にはミスリードに気付く苦しさと、自分の罪に向きあう気持ちの変化を感じさせた。
その先、翌日の裁判は描かれていない。
ハッピーエンドではない、でも心揺さぶる作品だと思う。
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