セガール幹事長代理

CLIMAX クライマックスのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)
3.0
意識高い系ラリパッパ映画。
以下ネタバレ有。


『自分より酔っぱらってるやつを見ると酔いが覚める』とはよく言ったもんで、登場人物のほとんどがグデングデンなので、我々も酒なり何なりを接種した上で観ないと没入感を得られないし、なにより全然面白くない。

試行錯誤、暗中模索、葛藤の末、この作品につき催眠状態で挑むとそこそこ楽しい映画体験となることが分かった。

催眠術をかじったことのある人はピンと来て頂けると思うが、主な情報の受け取り口が耳→脳である催眠術と、眼+耳→脳である映画観賞の相性は良いとは言えないので、催眠導入に対する最低限の訓練は必要だと思う。
(催眠状態を維持しながら、情報の入り口が多い映画観賞を実行するのはちょっと難しい)

しかし、音楽の好き嫌いが無く、催眠特有のすとーんっと落ちる感覚を掴める人なら、トリップしやすいシーンが多い。
太ったDJのねっとりしたホモっぽい感じなんか上手いことハマればゾクゾクするし、零れたサングリアと体液でベタベタになった床の不潔感は人によっては興奮するエッセンスだ。

子供がバチバチ(※)っと感電するあたりはドライオーガズムっぽくて腰抜けた。
ゾワゾワが止まらなかった。

(※)バチバチを極限まで鍛えると、何を聞いてもエロい気分になる自己暗示をかけられます。私は小梅太夫のハイトーンボイスを耳にするだけで興奮が止まらないレベルまで修行が進み、怖くなって辞めました。


色々書きましたが、これは家族で観る映画でもないし、シラフで挑んでも味気ないし、かといって変なお薬の服用は身体壊すので、是非、催眠術に軽く触れてから楽しんで欲しいです。
淡々と常識がねじくれていく感覚を味わえると思います。
(観賞の際は周囲に人がいないことを確認しましょう)