いつも挑発的。薬物と音楽と舞踏によって、精神と肉体が乖離した集団のその閉じた世界。
舞踏は陶酔や憑依をもたらす呪術的なものでもあり、その真上からのカメラワークは何者かを呼び覚ます儀式によってやってきた者の視線にも見える。幽体離脱した何者かがそれを俯瞰して観る目線。ケチャみたいだ。
ぐらりと逆さまの世界から観たそこは洞窟に潜む蝙蝠のようにも見えた。
ダンス・ミュージックがダサいのはフランスぽい。でもいい曲である必要はないんだよね、ここでは。連続するデカいビートがあれば、それでいい。振動して振れ幅はミシミシと軋んで拡大していく。
手が長いよね。ブンブン回しているだけでカッコいいわ。もう。