KEiGO

ロケットマンのKEiGOのネタバレレビュー・内容・結末

ロケットマン(2019年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

「しょうもない男だよ、エルトン・ジョンは」観終わった第一声がそれでした。
それはジョンのような環境で育ったor生きる人を否定するものではないことを先に述べておきます。自分の至らなさを酒とセックスで誤魔化すなと言いたい。それは逆に僕の生い立ちから来るものでもあるので、万人がそう思えとは思わないです。どうにも「不良がいいことしたら褒められる」系に感じてしまってダメでしたねー。
比較に挙がる『ボヘミアン・ラプソディ』。僕は圧倒的に『ボヘミアン・ラプソディ』の方が好きです。それはボヘラプのストーリーがフレディの人生に閉じていないから。フレディと共に彼の人生を歩んだ先に伝説のライブエイドがある。あれは音楽の追体験の映画だと思っています。だから感動したし、すごく高く評価しています。一方で『ロケットマン』。切り口が違いますよね。いや、変えざるを得なかったのかもしれない。ここは制作にとって難しい部分だったと思います。それゆえプールに沈んでいく描写があったようにエルトンの内に潜っていく方向になる。ただやっぱり僕はエルトンの生き方が好きじゃないので、イマイチ心が乗り切らない…という負のループに笑 こればっかりはしょうがないですね、本当に好みの話ですから[1]。

でもねーエルトンの曲は好きなのよ笑 この映画のために作られた"(I'm Gonna) Love Me Again"が結構好きで、第92回アカデミー賞のエルトンのパフォーマンスはまだ鮮明に覚えています。本作でも彼が鍵盤に触れると、まるで体が宙に浮くかのような感覚になるという演出がありましたが、本当に凄いピアノ・ロックです。なんでこんなにカッコいいんでしょうね笑

そうそう、最後になりますが日比谷シネマフェスティバル[2]で本作を鑑賞しました。屋外で映画を観るのは久しぶり、というか初めて…?だったこともあり、貴重な映画体験でした!思ったより音も映像も良くてびっくりしました。フィーバー上映は歌って踊る系の作品がラインナップされてましたね。「PG12はミッドタウン前で公開上映できるのね…笑」とか思いつつ観てましたw

ボロクソ書きましたが、エルトン・ジョンは偉大なアーティストです。
それだけは間違いない。


参照
[1] Alessa Dominguez, "Elton John's Real Life Is Still More Interesting Than 'Rocketman'", 1 Jun, 2019, BuzzFeed.News, https://www.buzzfeednews.com/article/alessadominguez/rocketman-elton-john-bohemian-rhapsody-taron-egerton-gay-men
[2] 日比谷シネマフェスティバル2022, https://www.hibiya.tokyo-midtown.com/hibiya-cinema-festival/
KEiGO

KEiGO