仕事柄ビジネスのためなら人を人と思わぬ所業をしているサイコパスを多く見てきたので、そりゃ繊細で世間知らずの金の成る木を操作するなんぞ、チョロいもんだよなあと、辛い気持ちで観た。
誰にも愛されない(と思い込んでるかもだけど)し、愛し方も上手くないって、孤独の極み。周りに人がいるかいないかじゃないんだもんね。みんな帰っていってしまう…の辺りは辛すぎた。実際、いくら根がいいやつだと解ってても、エキセントリックな癇癪持ちと深いつきあいするのは大変だからなあ。
とは言え、ところどころ泣いてしまった。孤独の気持ちがわかりすぎて。成功してもしなくてもあの自己肯定感の低さは生きづらそうだけど、莫大な金銭を生み出せたことで、その生きづらさにブーストかけてしまったのは、痛々しかった。
そして、あの両親の心理は全くわからん。エルトン視点だからかと思うけど。本当はどう思ってたのか、本当にそう思ってたのか、ちょっと知りたい。
エルトン・ジョンの曲はまあまあわかるし、ミュージカル形式割りと気に入ったんだけど、最後がちょっとブツンと切れちゃった感じがして、そこだけ残念。まあまだ生きてるからかな。
タロン・エガートンは、ハゲてすきっ歯でもイケメンでした…
