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ロケットマンのbのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
5.0
ボヘミアンラプソディーと比べて悪いけど、タロンエガートンのすきっ歯とド派手衣装は可愛いし。元々彼の歌の上手さはSINGで知ってたけどスターの曲を生歌で戦うガッツ。幼少期の記憶から畳がける絶妙なミュージカルと度重なる依存症を皮肉るユニークさ
どれもあまりにインパクトが大きすぎた

タロンエガートンの過食症、ドラッグ、セックス、アルコール依存症、かんしゃく持ちなどオールマイティーな病気持ち語りから始まる内容はあまりにも過酷すぎて直伝と言えどミュージカルの内容とはかけはなれてると思う。
それをあくまで副産物として取り扱い、自殺未遂も心臓発作も、ミュージカルとして皮肉る、現実世界でないような曖昧さが深刻化を緩和しており、タロンエガートンの自身の鬼気迫る演技はどこか現実味を増す。

彼の世界が音楽なしでは成り立たないように、ちりばめてる音楽に、歌詞に、寄り添うことで堪らなく想いを重ねてしまった
映画館で観れる良さは確かに最適な環境が整った観客のような気分だけど、こんな目を腫らして泣けることはないだろうなぁと思う。

アリーもボヘミアンも映画館で観たせいか、どこか味気ないような気がして感情を乗せられずにいた。また家で観たら違う感情が出てくるかも知れないけど2度目では強烈な印象を与えられない、そんな感じ。
2つは歌が副産物で、どちらかというとダーク寄りな重たさを感じる内容だったと思う。ロケットマンはそれに比べて歌を主にしてる分、どこか軽くて本来私のタイプな作りではないのに、これが2時間で収められてることに驚くほど濃かった。
多分、過去に固執するエルトンジョンをブレずに描いてる事がこの作品の成功する1つの鍵だと思う。

本人が生きてる間に出せる直伝はなんとなく後味が爽快で、PVのパロディも相まって最高だった。エルトンファンなら興奮ものだな
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