くわまんG

バオのくわまんGのネタバレレビュー・内容・結末

バオ(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

母親…いえ、お母さんから愛されて育った男の子は、全員マザコンです。

みどころ:
母と息子の物語
音楽で緩急がついている
ラストカットのお父さん

あらすじ:
主人とはね、仲が悪いわけじゃないんですよ。でもほら、お互いに気遣いが無くなっちゃって、ちょっと冷める頃があるじゃないですか。そんな時、あの子を授かったんです。
それはもう可愛くって。いつも私にまとわりついてね、甘えん坊なんですよ。目に入れても痛くないって、心底思いました。
でもね、ある時期を境に言うことを聞かなくなって。口を開けば「うるさい!」だの「部屋に入るな!」だの勝手ばかり言うんです。酷いじゃないですか。
挙げ句の果てに、ある日突然女の子を連れてきて、結婚するから出てくなんて言い出したんです。まだまだ危なっかしいあの子が、全然現実見えてないあの子がですよ?私もう心配で心配で。
だからね、もうずっとあの子を離さないでおこうかなって。いっそ、自由を奪ってしまおうかって。そうすればほら、安心だもの。ずっと私が、守ってやればいいんだもの……。

これはね、泣きます。もう我慢がきかないやつですね、何回見てもクライマックスで泣きますわ。だってね、お母さんの愛は無償だから、必ず伝わってるんですよ。そして必ず還ってくるんですよ、あるいは何倍にもなって。

親元を離れた野郎共、息子さんが巣立ったお母さん方、必見です。お母さんと奥さんを、もしくは息子さんとお嫁さんを、どうぞいつまでもお大事に。