「感動したぁ!」なんて単純に言いきれない深刻な問題を抱えたまま、 この映画は終わる。
たしかに人種差別という行為は醜い。
そういうものが巧妙に隠された平成→令和の日本に暮らす私たちにも、 そこはすごく分かりやすい。
でも、 仲間が次々に殉職する「銃社会」という異常な環境下に生きる警察官たちにも、 言い分はあるだろう。
生きるために法の外側に踏み込まざるを得ないドラッグディーラーたちや、 望まない犯罪行為に否応なく加担させられる未成年のギャングたちにだって…
この複雑な状況を打破するには、 いったいどうしたらいい?
もちろんその答えは、 この映画のなかには用意されていないけど、
「もう終わりにしよう。」
そう言って憎しみと暴力の連鎖を断ち切る努力だけは忘れないでいよう。
… これって、 すっかり平和ボケしてる人間の「あまっちょろい考え」なのかな?
快適な室内でカウチポテト(死語?)しながら、 そんなことを考えました。
2019ー37