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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのぉゅのレビュー・感想・評価

4.2
2022年 鑑賞 22-290-32
金ロー にて
暁佳奈先生(イラスト:高瀬亜貴子さん)のライトノベル(KAエスマ文庫刊)を原作とするアニメーション作品「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の劇場版作品。TVシリーズで監督を手がけた石立太一監督による、感情を持たない元軍人の少女ヴァイオレット・エヴァーガーデン(声:石川由依さん)が、手紙を代筆する “自動手記人形” の仕事を通して様々な人たちの想いと向き合い、愛の意味を知っていく姿を繊細な映像表現で綴るファンタジー群像劇作品。当初は’20年1月10日に世界同時公開予定されていたが、京都アニメーション放火殺人事件や日本国内における新型コロナウイルス感染症の流行拡大のため2度公開延期が発表された。

ー 本当の気持ちはサムズアップと「あいしてる」 ー
TVシリーズの特別編集版、外伝でドハマりした私が迎える最終章... これ鑑賞したらちゃんとTVシリーズを観たい!で、外伝とこの完全新作も... というぐらい期待してます!それでも大丈夫ですか?

あの庭や屋敷... 、おばあちゃんは母と長く入れなかった?、ひいおばあちゃんからの手紙、あの赤い印、ドール、誕生日毎に... あの子はあの女性の孫、そして電話が普及していった時代に... (個人的にここから始めるのは卑怯だ!絶対泣かせに来てる!)過去に戻る展開?テーマは会いたい?

“生きるんだ!ヴァイオレット 君は生きて自由になりなさい 心からあいしてる”
新聞の切り抜きと風と青空... 戦う道具とドール、ヴァイオレットと名付けられ... 、海バックのヴァイオレットが綺麗過ぎる!、軍人としての過去と称えられるべき人ではないという言葉、ギルベルト少佐(声:浪川大輔さん)との過去、この手紙が届くことと願いが叶うこと、大きな電波塔の完成と変わっていく世界、彼女の意志と少佐を忘れないという覚悟...

“手紙を書くのに年齢があるわけ? 自動手記人形(ドール)って望めば何処へでも来てくれるんでしょ? あれは嘘?“
入院中のユリス(声:水橋かおりさん)とヴァイオレットの対面、「結構若いけど大丈夫?」、小さな弟の「絵本読んであげる」とユリスの反抗期、「以前にも同じようなご依頼を受けたことがあります」、お子様割引とエマージェンシープロビジョン、「意味はわかんねぇけど なんかイカすな!(サムズアップ)」、「こんな動きも出来ます(サムズアップ)」、一味違うと過保護、ヴァイオレットが落としたリボンと少佐の使っていたガラクタ、報告とプライベート、「心配や同情や過保護は 社長の中から可能な限り排除いただいて問題ありません」、傷を舐め合う関係?とヴァイオレットの少佐への想い... どうやらユリスとの仕事と、ヴァイオレットとギルベルトへの「会いたい」や「あいしてる」という気持ちを交互に描いた作品になる?

“多くの手紙を書いて参りましたので 言葉にも態度にも気持ちにも表と裏があって 目に見えるものが全てではないのだと少しずつ分かってきました でも本当の気持ちは伝えなければわからない場合も多いです”
弟が生まれた時の気持ちと焼きたてのパン、弟への嫉妬と可愛さ、「全て聞いた話です」、親に甘えたい気持ちと反対の行動、「3通のお手紙 大切にお預かりします」、指切りと冷たい指、手紙が気持ちを温める、あいしてるをくれた人、「そのお気持ちを手紙に」と...

ギルベルトの筆跡とギルベルトが読んでいた本、「少佐ですか? 何かわかったのですか?」、ヴァイオレットの「〜でしょうか?」の連続... 、デカルト島とあの手記はあのシーンの?、「少佐に会えるなら いつまでも待ちます」、右手と右目のない先生の話と嬉し涙、隻眼のギルベルトとホッジンズ(声:子安武人さん)、少女の手紙の代筆とギルベルトの過去、ホッジスの感情の高ぶりと「私があの子を不幸にしたんだぁ!」 ー “会えない もう2度と 死んだんだ ギルベルト・ブーゲンビリアは死んだんだ”

“悪いのは君を道具ではないと言いながら 私は君を使って... ” “使うのは当然です! 私は少佐の武器です”
駆け出したヴァイオレットの気持ちと雨、「あいしてるを少しは分かるようになったのです」、「帰ってくれ」、雨はヴァイオレットの涙、「待ちます」と「今の君に僕は必要ない」、互いの気持ちと「大馬鹿野郎ぉぉぉ」、ヴァイオレットのギルベルトといた時の回想「またこの花が咲く季節になったんだな」、「ライデンに戻ります」と指切り、あの電話のシーンダメだ... 嗚咽しながらの号泣、「お見舞いに来ないで 会いたくないって言って... ごめん... ごめんなさい」「なんで謝るんだよ!怒ってなんかないよ」、3通の手紙と電話での本当の気持ち、「ありがとう ユリス」、ユリスはヴァイオレットが会いたい人に会えたことを嬉しがった、直接会うのではなく帰って手紙を書く、ぶどうを上げる機械と1通目の手紙...

“みんな傷ついとったんじゃ 帰るところがあるのなら帰った方がいい” “いえ ここにいます ずっとここに”
“これは少佐に宛てた最後の手紙です”
ギルベルトの想いとギルベルト宛の手紙、「ヴァイオレットォォォォォ」、「少佐?」...

手紙が飛んでいく... 本当は最後もっともっと書きたいんだが... まあ色々あるからあとは観た人やこれから観る人の心に留まればいいかと思います!さすが京アニ!自然や風景の美しさ!CGだと分かるシーンでも美し過ぎた!特に噴水や海など水の描写が個人的に凄さを感じた(島で花の輪を投げ入れるシーンが最高)! あと観てる側の感情の流れに沿ったストーリーも最高!中盤まで、前作やTVシリーズに比べると... って思っていたが一気に流れた!溜めて溜めて一気に!で、落ち着いたらまたもう一度決壊する!最高過ぎる!TVシリーズ、外伝、劇場版の順番でちゃんと観直さねば!と思った作品だった!

「君がいると私は思い出してしまう 幼い君を戦場に駆出したこと 私の命令を聞いて両腕を失って... 」

「これからもずっと友達でいようね」「...うん 良かった ありがとう」

「 “あいしてる” をありがとうございました 少佐が “あいしてる” と言って下さったことが私の生きていく道しるべになりました そして “あいしてる” を知ったから “あいしてる” を伝えたいと思いました」

1950
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