姫

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンの姫のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

アニメから一気見した。ザ完結編!という感じ。この作品単体での鑑賞は厳しいのでそこがマイナス点。

ヴァイオレット、良かったね。
「愛してる」も少しはわかるようになったと少佐に伝えられて、良かったね。

本作はデイジーの話、ユリスの話、少佐の話の3部構成になっている。

アニメ10話ファンは嬉しいのかもしれないけど、デイジーの話はヴァイオレットのその後の人生を説明するために存在しているからデイジーじゃなくても既存のキャラでも良かったのにと思う。

ユリスの話では最期の時ヴァイオレットは病院に駆けつけることが叶わなかったけど、ベネディクトとアイリスにお願いしたのは、ヴァイオレットが同僚を信頼しているからこそで、ここでもヴァイオレットの成長を感じられて良かった。

少佐の話はヴァイオレットが少佐に呼び止められて、まず声が聞こえるのがすごいし、海に飛び込む必要もなく、冷静に後日少佐が郵便社を訪れればいいだけなのに。そもそも少佐はどの時点で恋愛感情を持ったんだろう?とツッコミどころは多い。

この映画で1番好きなシーンは、郵便社のみんなでお祭りにいく日常シーン。郵便社の一員として馴染んでいるヴァイオレットが良かった。戦争とも死とも関係のないなんてことはない日常の尊さが光っていた。
郵便社が博物館になったのは時の流れと切なさを感じた。語っても語り尽くせないほどどのシーンも印象的だった。

京アニの素晴らしい画力と、アニメのエンディングだった「みちしるべ」を挿入歌にしているところ最高。

少佐と島で暮らした日々にヴァイオレットの笑顔がたくさんあることを祈っています。
姫