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凪待ちのtsuyocinemaのレビュー・感想・評価

凪待ち(2019年製作の映画)
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元DV夫の今嫁の遠くからのマウントとる視線の絶妙さ、ちょっとしたことでも冤罪で有る事無い事言われる言われるだけでなく、ダメだと分かっていてもアディクトしてしまう人間の弱さ、閉鎖的なコミニティーの嫌だ味、3.11など時事が日常に入り込んでたり…
ちゃんと汚れていて、日常感があって、抑制できない感情、暴力性、不条理性人間の業が描かれてる。
俺の好きな白石和彌の質感。白石監督はコレだよ、コレ!って感じでした。

言わずもがなだが、香取慎吾がちゃんが低音で死んだ目をして競輪をするのが素晴らしい演技!俳優としての香取慎吾が羽化した。間違いなく俳優香取慎吾の代表作。

活目すべきはリリーフランキーが実在のくたびれた気のいいおっさん演技。リリー・フランキー作品の中でも色気感が1番抜けてる思えたかも。
そして来るな来るなと思ってたらやっぱり来たよ不穏ドーン!な配役ね。

どうでもいいけど吐瀉物出す映画は最高説をまた裏づけた、逃走ゲロシーンが最高でした!

ちなみにギャグシーンでは組長の孫娘の写真をタブレット見てる時の下っ端の可愛いっすを連呼するギャグが好き。
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