山本Q

ドクター・スリープの山本Qのネタバレレビュー・内容・結末

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

あんまりいい話も聞かないけど、タイミングが合ったので鑑賞。



キューブリックのシャイニングは好きで何度も見ている。スティーブンキングにはさほど思い入れは無し。原作は未読。という状態。

アリかナシかで言えば無し。
楽しいか楽しくないかで言えばかなり楽しかった
今作は現場提案か製作会社の要求かはわかりませんが、キューブリック版のイメージをそのまま踏襲する判断。難しいけど他にやりようも無さそう。多分キングの原作をちゃんと踏襲してると思うので、何かあったらキングのせいだし。

映画はまさかあんなバトル物だとは思ってもいなかったからびっくりしたけどけど、まあキングならそうかも、という事で直ぐに軌道修正できた。
まずはなんと言ってもあのお姉様が美人。サンドラブロックからアクを抜いて食べやすくしたような素敵さ。イメージとしてはジプシーのセクシー占い師かな。
展開は、昔中沢新一の本で読んだバリ島のシャーマンが夜な夜な闘っているという話を思い出してしまった。サイキックな闘いをこんなにそのまま見せてくれた映像はそう言えばあんまり無かったかも。単純に力対決じゃなくてトンチを挟んでたのも良かった。
今作をホラーとして見るのは難しい。ホラーとして作ってないかも。ただキングならでは感は強いから、イットにしろキング作品をホラーに落とし込むのは難しいのかも。そもそも怖すぎるとあんなに売れないだろうし、売れてるってことは怖さはそれなりってことかと思う。
素材が素材だけに、それいいの?っていう境界がかなり人によって幅もあり難しそう。自分は最後の箱のくだりも楽しめた。敵役の迫力が物足りなかったのが残念なところか。残酷描写やエロスを制限されると難しいよね。
山本Q

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