このレビューはネタバレを含みます
往年のシャイニングの新解釈リメイクか?
あるいはあちこちオマージュ混ぜながらの、焼き直しのやつか?
という超適当な思い込みをしていたので、
いまいちという評にも焼き直しならそうかもね…なんて思ってたのですが、全然そうじゃありませんでした!
そもそもこれ、キング氏の原作があるんですね。
ということは、シャイニングの要素ありつつも、ちゃんと独立した話になっている、ということじゃないですか。
シャイニングで有名になったシーン(これがかなり沢山あるんですが)のオマージュではどれも鮮明な記憶として蘇らせつつ、これはこれで悪霊つきものとはちょっと違った仕立てになっていて、私はとても面白かったです。
最後、ホテルの亡霊たちの力を借りて魔女を倒す、という発想は良かったのですが、仲間もそうだし、ラスボス魔女もあっけなくて、終盤失速感と、急いでまとめた感ありましたけどね。
人気作のキューブリック版映画を、キング氏は実はあまり気に入ってなかった、という話を以前聞いたことがありますが、あれはあれで独特な世界観が原作の世界観と相乗効果で良かったと思っています。でも、原作の、主人公が段々狂気に染まっていく描写は見事だったので、原作のイメージも好き。
こちらの原作も面白いかな。読んでみようかな。少女が今後、「シックスセンス」として生きていく覚悟なんかも書いてあるのかな。