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海獣の子供のhokaのレビュー・感想・評価

海獣の子供(2018年製作の映画)
2.9
近年水族館の存在意義について、特に海獣類を狭い水槽に閉じ込めている事が、動物の保護団体などに突き上げられている現状がある。
それ故に、彼らに芸をさせる事や、生息域に遠く及ばない環境で飼育する事などは一般的に好ましくない事だとされる。

しかし営利目的である以上、子供達が楽しめるアトラクションであることが必須である為、学術的な目的や、彼らの保護を全面に打ち出す必要もある。

江ノ島から途中タンク車をヒッチして、なぜか小笠原か南西諸島の様な海に行き着いた理由が分からなくって置いてきぼりを食った。
ハイビスカス咲きまくってるし。

3歳頃までフィリピン沖のジュゴンと暮らし、その後ジムと共に世界を渡り歩いて江ノ島に行き着いた海と空が流暢に日本語を話す時点でファンタジーだから、整合性を求める類の映画ではない。

デデが唐突に奏でるムックリも脈絡が無い。

総じて登場人物に魅力が感じられない事が致命的だが、地球の生命の起源が海である事を美しく視覚化するのが目的なら、それは成功している。

芦田愛菜さんは声優でも通用する事は、十分証明された。

結局海と空は、隕石に乗ってやってきた地球外生命体という理解で良いのか?
それとも海を正常化する為、海で生まれたワクチンの様なものなのか?
是非ご教授頂きたい。
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