たぴ岡

アルキメデスの大戦のたぴ岡のレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
4.5
同名漫画を山崎貴監督、菅田将暉主演で実写化。

1933年の日本、軍拡路線に舵を取り巨大戦艦大和の建造を計画。戦艦建造費の見積額捏造を暴き、数学で戦争を阻止しようとする若き天才数学者を描いた作品。めちゃくちゃ面白かった。

戦争映画だけど戦闘シーンが冒頭の大和沈没シーンのみでほとんどない。そして結論を最初に持ってきてる。この映画を最後まで見ると冒頭のシーンの見方が変わる!

天才数学者を演じる菅田将暉の演技が良かった。黒板で数式を用いながら説得するシーンは圧巻。そして浜辺美波がかわいい。昭和の可憐なイメージにピッタリ。

二転三転する展開、脚本も素晴らしくて、作品に引き込まれた。終盤の櫂と平山が対峙するシーンは大和の由来やこれからの考察、思いがとても深くて悲しくも納得してしました。

ラストの大和を見送りながら涙を流す櫂のシーンは印象的でした。
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