れおん

ふたりの女王 メアリーとエリザベスのれおんのレビュー・感想・評価

4.0
16世紀の英国、イングランドを統治するエリザベスとフランスから故郷スコットランドに帰郷し、王位の座に返り咲いたエミリー。王位継承権を巡り、また、それぞれの思惑、尊厳を守るため、ふたりの王女が変えられない運命と闘う。

イギリスの女性演出家、ジョージー・ルーク初監督作品。「ウィンストン・チャーチル」の製作陣が揃い、「アバウト・タイム」「博士と彼女のセオリー」「ベイビー・ドライバー」の製作総指揮が今作も担当。エリザベス一世には「アイ, トーニャ」で主演を飾った、マーゴット・ロビー。そして、メアリーは「レディ・バード」で迫真の演技を魅せたシアーシャ・ローナン。

素直なエゴがぶつかり合う。男が実質的な権力を持つ時代、女性として二人の女王は自らの運命に立ち向かい、人生を生きる。正直、事前知識がないと厳しい。イングランドとスコットランドの当時の時代背景や宗教改革、文化について知っていないと理解するのに時間がかかる。しかし、難しい題材の中、映画を通して伝わってくるものが数多くある。自分の持つ、変えられない運命とどう闘うべきなのか。愛や人生の本質について教えられた。

赤ペン瀧川さんが試写の登壇ゲストとして、スライド形式での映画紹介、映画に対する意見などを述べていたが、多々賛同できないところが… 司会の女性の方の意見はすごい女性的な視点からの意見でなるほどと思う点があった。
映画に対するレビューって人それぞれで面白い。

女王としての運命。「私は国家と結婚した」エリザベス女王の想い。そして、壮絶な過去と向き合う、メアリーの想い。二人の想いが錯綜する。
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