世界の片隅で愛を叫ぶ兄妹。
日本映画は感動ポルノか社会派ダーク系ばかりしかない気がする。もちろん、これは後者の方。
目を背けたくなるような存在、なのに目をそらせない。見たくないのに見つめてしまう現実。
今も社会の端っこに、こんな人たちは居てたまにニュースになったりしている。
友人に偽善者と叫んでいるシーンは、もちろん映画なんて観る余裕のある僕らへの叫び。
見てみぬふりをしてきたのに、映画になったら見せ物のように見る僕たち。
福祉やセーフティネットの存在を知らず、生活保護を受けられない人たちが沢山いるそうだ。
最後にかかってきた電話は、客なのか救いの手なのか?
弱者を見捨ててきた僕たちにウンコを食べさせかけてくる映画。
生半可に観ているとケガをします。