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テル・ミー・ライズのTOTのレビュー・感想・評価

テル・ミー・ライズ(1968年製作の映画)
4.1
‪ベトナム戦争のただ中に、英国の若者が戦争のもたらす暴力の連鎖を探る。
共産主義と政治介入、白人と有色人種、デモとシニカルな歌、フィクションと記録映像が交差するセミドキュメンタリーが今の日本にも重なる。
嘘と無関心、当事者性への批判はとても50年前の作品と思えない。‬
グレンダ・ジャクソンの‪「理屈をこねるのが好き。物事を歪められるから。怒りを感じるのが好き。関わってると思えるから」って台詞が痛い。
米国が「関わった」ベトナム戦争で亡くなった多くの民間人、兵士、二人の焼身自殺者。
戦争の嘘とその犠牲を映画館を出て何分忘れないでいられるか、そう訴えるようなラストに唇を噛む。‬
‪ワイズマン『ミサイル』と『テル・ミー・ライズ』をハシゴしたら、よりエグかった。
限定公開なんて勿体ない。‬
もっと観られたらいいな。
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