全く長く感じない168分。
こうの史代先生の絵柄とのんちゃんの声がパーフェクトにマッチしていてずっと観ていたいと思わせる。
増えた42分はりんさんとの関係性の深堀りだったり、テルさんと出会いだったり、台風のエピソードだったり。
空襲や原爆がなかったとしても死んでしまう人たちの多さ。
生き残ってしまったがゆえに抱える喪失感がマシマシになっていた気がする。
腕をなくしたのにも関わらず、まだ良かった、と思わなきゃいけない過酷すぎる環境。
それでも、この世界の片隅で誰かと生きていくことに喜びを発見するすずさんのたくましさがより強く感じられる。
りんさんとの話は掘り下げ不足だったことが分かる反面、説明的な個所が増えたと感じなくもない。
この辺、非常に難しいところであります。
これらの裏設定を知った上でオリジナル版を観たら、また違った観方が出来るかもと思ったり。
どっちバージョンもこれから先、何回も観直す作品になるのは間違いありません。