あえて低いスコア。
事件関係者(主に警察関係者)へのインタビューだけで構成されたドキュメント(？)なので、事件の全体像は霞がかかったような感じで深刻さは伝わりにくいように感じる。
加害者、被害者の人間性は追求せず(←ここが一番物足りない)、日本の警察組織や司法制度への痛烈な批判性も弱い。
事件はラッキーで解決したけど、自白に依存する(時に捏造された自白)日本の司法制度のやばさを改めて思い知る。
警察官たちも我々一般人と同じく、事件に憤り犯人に憎しみを持つ人間なんだという印象の方が強く残る作品。
事件そのものに肉薄した「黒い迷宮」と言う本が出ているので、そちらを読んだ方が良いと思います。
