少しでも希望のある終わり方になっていることに胸が熱くなってきます。
公開当時、かなり話題になっていましたのでおおよその内容はわかったつもりでいましたが、はるかに超越した作品で、いつまでも心に残る作品です。
何よりのんさんの声が主人公すずさんにとても合ってますね。落ち着きがあって作品全体をほっこりと包んでくれます。
戦時下という世の中で、健気に生きていくすずをはじめ登場人物みんな、地に足のついたストーリーを感じられます。
特に、女性たちのキャラクターが丁寧に描かれていて、それぞれがいろんな思いを抱えながら生きている。またそのどれもが切なくなってくるエピソードで、途中からは観ていて本当辛くなってきます。
アニメ作品ということで絵的にはソフトに親しみやすく描かれていますが、当時の
女性の生き方、しがらみなど、現代からはちょっと理解できない理不尽さも描かれてあり、今の子供達や若い人達にあの時代を知ってもらうとっかかりとして最適な作品であろうと思います。
戦争と暴力は絶対にあってはならない。
