心をうたれる素晴らしい物語でした。
ミュージカルを観て、気になってた本作をついに観ました。
戦争という逃げようのない悲劇の中で変わるもの、変わらないもの。喪うものや見つけるもの。そんなどんな世界であっても１人１人が作り出す世界は美しくて、切ないものである事を痛感させられました。
世の中がどうあろうとも、片隅には喜びや悲しみがあってそれらが自分の居場所になる。たとえその場所がなくなったってまた別の片隅に見つければいい。そんな希望をもつこともできた気がします。
作画面ではキャンパスに描かれた絵と風景が調和していく様や、空襲シーンのカラフルな描写は圧巻でした。
観た後には心温まる物語であったと思いますが、どこか切なさも残るいい余韻でした。
