このレビューはネタバレを含みます
前回のリブート3作品が好きで今回もある程度の引き継いでいるっぽかったのでDolbyCinemaで観ました。
部族制度の良さを感じるような冒頭から、奴隷制度を設ける王国の登場、反乱からそして...
とにかくCGが素晴らしく猿の瞳の変化で演技をするレベル。こちらも共感し涙を流しそうになるくらい表現が凄かったです。
ただ話が予想通りの展開になってしまっており、その上テンポも遅いため冗長な物語に感じてしまった。
以下からネタバレを含みますが、
プロキシマス・シーザーが悪役として倒される勧善懲罰な終わりをしたが、どうも引っ掛かる。
部族制度による世の中は平和かもしれないが、結局のところ強い利己的な集団が現れれば今回の様な展開になるの目に見えてるわけで。
結果としても後戻りに近い終わりかたであったが果たしてそれは猿の文明の発展につながるのだろうか。
プロキシマス・シーザーは独善的で我の強い悪者ではあったが、文明の発展という視点を常にもち使えるものは使う姿勢を貫いていた。独裁者として奴隷制度設けるのはよくないが、所詮人間もやっていたこと。もっといえば今の社会もグレーな部分はあるはず。
それを否定し悪として倒したのならば、もっと具体的な猿の文明のあり方を示してほしかった。
猿をメタファーにして社会問題を描いてきた作品であるからこそ、猿の惑星であるからこそ描けるテーマがあったと思う。
言いすぎました。作品としては普通に好きです。今後に期待してます！
