ShojiIkura

この世界の(さらにいくつもの)片隅にのShojiIkuraのレビュー・感想・評価

4.9
 原作既読で今回の追加のシーンの情報もあったので、内容を予想した状態での観賞という製作側にとってはハードルの高い作品だった。しかし、それでも、以前観たシーンでも追加のシーンでも涙が滲み、静かで強いメッセージを受け取った。今回はすずさんの女性として、妻として、最後に母として成長していく様が、りんさんとの関わりを通して明確になっている。また、すずさんと対極にいるようなりんさんとの噛み合わない会話のなかで、どの人にも居場所はないことはない、と語ったりんさんの言葉が、この映画のテーマであるメッセージとして強調されたと思う。
 感動する映画は、皆さんのレビューに共感することでまた感動がよみがえって涙が滲む。この映画は観終わってもレビューを読めば、何度でも感動がよみがえります。
 ちなみに前作は家族全員で観たけど、今作は大人なシーンもあるのでそれは控えます。
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